親知らずが痛くなった方へ
親知らずやそのまわりが痛くなったときは、当院にご相談ください。放置していると痛みがひどくなるだけでなく、お口の中にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
親知らずが腫れたり、痛くなりやすいタイミング
- 風邪をひいたとき
- 疲労、睡眠不足などで抵抗力が落ちているとき
- 妊娠中
※妊娠中に親知らずの痛みに悩まされないよう、妊娠をご予定している段階で歯科医院を受診し、親知らずの抜歯を検討しましょう。
どうして親知らずが痛くなるのか
そもそもどうして親知らずが痛むのでしょうか。2つの主な原因をご紹介します。
親知らずが虫歯になっている・歯周病が進んでいる
親知らずが虫歯になれば、当然痛みが生じます。歯周病がある場合には、歯や歯ぐきに痛みや腫れが生じやすくなります。
親知らずの周りの歯ぐきが腫れている(智歯周囲炎)
親知らずによって周囲の歯ぐきが圧迫されると、腫れや痛みを伴うようになります。
その頭痛やあごの痛みは、親知らずが原因かもしれません
親知らずによって咬み合わせが乱れると、顎関節症やそれに伴う頭痛を発症することがあります。
必ずしも親知らずそのものに痛みがあるとは限りませんので、まずは一度ご相談ください。
親知らずの腫れや痛み・ご家庭でできる応急処置
親知らずの腫れ・痛みに対して、ご家庭でできる応急処置をご紹介します。一時的な症状の緩和のためのものですので、その後必ず歯科医院を受診してください。
親知らずの腫れ(智歯周囲炎の場合)
丁寧なセルフケアを行い炎症の原因となる細菌の数を減らしましょう。歯ブラシの他、デンタルフロスや洗口液などを併用するようにしてください。
親知らずが虫歯になって痛い場合
鎮痛剤の内服、痛みを抑ええる塗り薬、患部の冷却などによって、一時的に痛みを抑えることができます。
鴫野駅前むらかみデンタルクリニックの親知らずの抜歯
歯科用CTでの精密な診断(症例による)
大阪市城東区の鴫野駅前むらかみ歯科クリニックでは親知らずの生え方などの状況により必要な場合に、歯科用CTの撮影を行っています。親知らずの根の形や数、埋まっている場合にはその向きなどを事前に把握しておくことで、親知らずの抜歯の際の侵襲を小さくし、処置にかかる時間を短くすることができます。このことで、抜歯後の痛みも軽減されます。
最小限の痛みにとどめるための麻酔
表面麻酔をかけてから麻酔液を注入します。また、細い注射針を使用するなどして、麻酔そのものの痛みも最小限に抑えます。
腫れを最小限に・低侵襲治療を心がけています
歯科用CTによりシミュレーションを行い、短時間で低侵襲の抜歯処置ができるよう努めています。低侵襲であればあるほど、術後の腫れ・痛みが軽減されます。
親知らずを抜いた後によくある症状と、落ち着く目安
痛みについて
痛みは必ず起こります。ただ、処方する痛み止めを使用していただければ、麻酔が切れてからもほとんど痛みを感じずにお過ごしいただけます。
痛み止めがまったく必要なくなるまでの目安は、数日~10日です。
腫れについて
当日の夜から腫れはじめ、その後2日以内にピークを迎え、徐々に治まっていくのが平均的な現れ方です。腫れは痛みに比べて個人差が大きく、全く腫れない方から、頬が膨らむほど腫れる方までさまざまです。お仕事のご都合などを考慮して抜歯日を決めます。
出血について
抜歯の翌日までは、唾液に血が混じります。抜歯後、出血が長引かないようにご帰宅してからの注意点をお伝えします。
親知らずの生え方などにより、低い確率で起こる症状
確率としては低いものの、親知らずの抜歯後に以下のような症状が現れることがあります。
しびれ
神経に親知らずの根っこが触れている場合など、その抜歯後に周囲のしびれを伴うことがあります。通常は次第に治まっていきます。
上顎洞とお口がつながり、違和感が残る
上顎の親知らずを抜歯したとき、その位置によってはお口と上顎洞がつながってしまい、空気や水が漏れる違和感が生じることがあります。穴は自然に塞がりますのでご安心ください。
ドライソケットによる痛み
親知らずを抜いてできる穴に血が溜まらず、顎の骨が露出したままとなって強い痛みを伴うことがあります(ドライソケット)。穴に溜まった血が固まり、組織化すれば正しく治癒します。術後は強くうがいをしたり、患部を刺激したりしないように注意しなくてはなりません。
親知らずの抜歯後に気を付けること
- お口を清潔に保ちましょう。歯磨きやうがいは、術後の指示に従って行ってください。
- 術後数日間は、出血やドライソケットを避けるため、抜いていない方の顎で食べ物を噛むようにしてください。
- 抜歯した当日は、飲酒、入浴、激しい運動は避けてください。シャワーはOKです。
- 硬いもの、刺激物は1週間程度避けてください。
- 処方したお薬は、指示通りに服用してください。