スポーツマウスピース(マウスガード)について
スポーツと歯のケガのリスク
親知らずの抜歯などを除き、外傷によって口腔外科を受診する方の10人に1人は、スポーツ中に事故に遭っています。(その他は交通事故、転倒など)
スポーツを行う際には、できる限りスポーツマウスピースを装着し、お口のケガの回避に努めましょう。
歯やお口のケガが起きやすいスポーツについて
格闘技全般、アメフトやラグビー、サッカー、野球、バスケットなどの球技、スキーやスノーボードなどでお口まわりにケガを負うケースがよく見られます。
ボディコンタクトの多いスポーツはもちろんですが、比較的肉体的負荷の小さいスポーツにおいても、またレベル・年齢に関係なく、事故は起こり得ます。
スポーツマウスピース(マウスガード)の効果
口腔のケガの予防
歯、歯ぐき、顎の骨、舌、頬の内側などを衝撃から守ります。
食いしばり時のダメージの軽減
力を入れるとき、人は強く食いしばります。そのときの歯のすり減り、歯ぐきや顎の骨にかかるダメージを軽減します。
フォームの安定
歯へのダメージを気にせずに食いしばれるため、フォームが安定します。
集中力・安心感の向上
ケガや歯のすり減りなどの心理的不安が解消され、集中力・安心感が高まります。
市販品のマウスピースと歯科医院で作るマウスピースの違い
温めるなどして形を整えるマウスピースも市販されていますが、お口への適合は完全ではありません。大阪の鴫野駅前むらかみ歯科クリニックでは、型取りをしてお口にぴったりと合うマウスピースを作ります。マウスピースは、ぴったりと合ってこそ、十分に衝撃を吸収できます。
市販品を購入するよりも費用はかかってしまいますが、できる限り、歯科医院で型取りをして作るマウスピースを使用しましょう。
歯ぎしり・食いしばりについて
寝ているあいだに歯を擦り合わせたりぶつけたりしていることを「歯ぎしり」と言います。対して「食いしばり」は、日中に無意識に起こるものを指します。(2つをまとめて「食いしばり」と呼ぶこともあります)
いずれも、お口にとって良くない異常習癖です。
歯ぎしり・食いしばりをそのままにしておくと
- 歯がすり減り、知覚過敏などの原因となります
- 歯ぐきや顎の骨に過剰な力がかかり、歯周病の発症・悪化のリスクが高まります
- 歯が折れたり割れたりすることがあります
- レジンやセラミックの被せ物が割れることがあります
- 顎関節症の原因になります
歯ぎしり・食いしばり対策にはナイトガードを
歯ぎしり・食いしばりそのものをすぐに治すことは難しいものの、就寝中に装着するナイトガードを使用することで歯のすり減りなどのリスクを回避することができます。“ナイトガードをしている”という安心感から歯ぎしり・食いしばりが改善することもありますので、症状にお悩みの方には使用をおすすめします。
※ナイトガードという名前ではありますが、日中にもご使用いただけます。
ナイトガードのメリット・デメリット
メリット
- 歯のすり減りを予防できる
- 歯ぐきや顎の骨、被せ物へのダメージを軽減できる
- 顎関節症のリスクを下げられる
- 安心感がある
デメリット
- 慣れるまで違和感がある
スポーツマウスピース・ナイトガード作成の流れ
各種検査・歯の型どり
歯のすり減りの具合などを確認し、必要な検査を行った上で型取りをします。
完成・お口の中での微調整
完成しましたら、一度装着して、必要であれば微調整を行います。
微調整が終われば、そのままお持ち帰りいただけます。
スポーツマウスピース・ナイトガード作成後の注意点
作り直しは必要?
スポーツマウスピースもナイトガードも、私たちの歯の代わりに少しずつすり減っていきます。壊れたときはもちろんですが、1年に1度は、品質チェックのために大阪の鴫野駅前むらかみ歯科クリニックまでお持ちください。十分に効果を発揮できないと判断した場合には、作り直しが必要になります。
お子様の場合は顎が成長していきますので、より頻繁な作り直しが必要です。3カ月に1度程度はお持ちいただくよう、お願いします。
お手入れ・保管方法について
使用後は、流水で水洗いをしてください。汚れやにおいが気になるときは、中性洗剤と歯ブラシで優しく洗ってください。傷つくと雑菌が繁殖しやすくなるので、「やわらかめ」の歯ブラシがよいでしょう。
その後、次の使用までは、お渡ししている専用のケースにて保管してください。